ゴルフウエアの誠実なるマイノリティ <チュース vol.2>

最高水準のスキーウエアが求める、高いクオリティをとことん追求する姿勢。それをゴルフウエアでも踏襲するチュース。シンプルなルックスの中にこめられたこだわりの数々。前回はブランドの背景やスピリットを紹介した。今回も、日本におけるチュースの正規輸入元でGMを務める豊田美穂さんに、定番アイテムを取り上げながらチュースの魅力を尋ねてみた。

Q チュースを象徴する定番アイテムは?

A やはりスキーウエアのテクノロジーを生かしたレインジャケットですね。防水、透湿素材が3層構造になっています。まず素材自体の品質の高さが通常のレインウエアとはまったく違います。さらに極力減らしたステッチをきっちりと隠すことで止水力を高めていることもポイントと言えますね。それによって首のまわりや肩に、ステッチなどによる段差がなくなってフラットになることで、雨粒が表面に留まらないようになっています。

裏はほんのわずかに起毛して汗でべたつくことがない。レインジャケット¥59,000、レインパンツ¥49,000(チュース)

 

Q 雨はきっちりとブロックしてくれそうですが、その着心地は?

A レインウエアにありがちなガサガサ、バリバリした感覚がまったくありません。とにかく体なじみがいいですね。ナチュラルな肌さわりも独特です。同じ素材のレインパンツをオーバーパンツとしてはいても、パンツを重ねているような抵抗感がまったくありません。ですからプレーするときも、歩くときもまったくストレスを感じないところが驚きです。

実はアメリカ男子ツアーでも、ミケルソンをはじめ、チュースのレインウエアを愛用しているプロが多いのも、レインウエアとしての完成度の高さを示しているのではないでしょうか。

Q もっともニーズが高いポロシャツでお薦めは?

A 同系色でさりげなくボーダーの入った、胸のワンポイントすら入っていないシンプルなポロシャツですね。質感は細かな鹿の子風でシャリ感があり、適度なハリをもっています。そして十分すぎるほどの伸縮性、吸汗速乾、UVカットといった、ゴルファーのポロシャツには欠かせない機能も高い次元で備えています。

さらに通常のポリエステル素材と違って、スイングしたあとで、ポロシャツが体にまとわりつくことなく元に戻るように、サイドのラインの位置がわずかにフロントに寄るように工夫がされています。まさに包み込まれるような着心地は格別です。

 

ポイントは袖口と背中の右肩のみという潔いデザイン。¥13,000(チュース)

 

スイスのチュースのオフィスは目の前にゴルフコース、裏手にはゲレンデを抱く山々という、夢のようなロケーションに位置するという。そこから生まれるゴルフウエアはパフォーマンスを高めるべく、素材や機能性において何が求められているのか、絶えず研究が重ねられてきた。そして同時にみずからがゴルフ、スキーをこよなく愛するスタッフたちが、快適にゴルフを楽しむために作られたものでもある。

そんなバックボーンから生まれたゴルフウエアだからこそ、日ごろ見慣れた、過度なデザインやカラーとは無縁な存在であることは当然なのかもしれない。だからこそチュースもまた、コースにおける誠実なマイノリティだ。

豊田美穂/チュースの日本正規販売代理店、ノースブレインのゼネラルマネージャー。数多くのアパレル現場での経験から、チュースの上質さを、身をもって理解するエキスパート。

チュース(ノースブレイン) tel:011-632-5106